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気持ちの比例式
【学園物 官能小説】

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気持ちの比例式-8

外に出て周りを見渡すが、人一人いない…。
「ちくしょー!」珍しく裕也が大声でどなった。
マンションの窓から樹李がその光景を睨みつけていた。
部屋に戻り寝室に入った。新聞を読む気が起きない。仕事もする気が起こらない。もう今日は寝よう…。ベットのシーツには愛しい瑠華の香りが…。
美味しそうに食べる姿。恥ずかしがる姿。満面の笑み。ベットでの乱れた姿。何もかもがはっきりと思い出せる。
携帯は、万が一のためにお互い登録していない。別に俺はかまわないと言ったが、『先生は気を使わなさすぎ!仕事なくしちゃうからダメ!』瑠華は俺の本業が教師だと思ってる。まぁ、いいが…。
ベットに倒れ込む。「瑠華…」―ガチャ
「裕也?」「入って来るな」「まだ、あの子のコト考えてるの?やめなさいよ。ね?大人の女の方が楽しませてくれるわよ?」
彼女はそういうと着ている服を1枚1枚脱ぎだした。そして、黒のブラとショーツだけになった。
健康的な肌の色にEカップの形のイイ胸がくっきりとした谷間を強調する。ショーツから長い足がスラッと伸びている。
こんな恰好をした女を目の前にしたら普通の男なら大歓迎だろう。
「ねぇ?昔を思い出させてあげる」
そういうと、彼女は裕也の上に被さった。
唇に頬に首元にキスをしていく。
しかし、男は微動だしない。
樹李の手は、男のシャツのボタンを外しだした。シャツの間からは引き締まった筋肉がみえた。
「あの時のままね…」女は昔を懐かしむような目で男の体を見た。
ベルトに手をかけ、微動だしない男のズボンを器用に脱がしていく。
「ねぇ?裕也?女にここから先も主導権握らせるのがあなたの趣味なの?」「お前がヤリたいなら勝手にしろ。勝手に挿れて勝手にいけ」「そう。じゃあそうするわ。私の体を忘れられないくらいにしてあげる」
股間に手をあて何ともいえない手つきで触る。そして、下着を脱がし直接触れてくる。普通ならこの手つきを味わえばひとたまりもないが裕也は無反応だった。
少し不満げだか次でものにしようと考え、余裕の笑みにかわった。
舌を尖らせ先を突くように刺激を与える。手はゆっくりと上下にさせる。
裏側を根本からゆっくりと何度も何度も舐めあげる。唇で裏側を挟むように早めに上下させて上目使いで男みるがやはり微動だせず。
女は自棄になった。いきなり全部をくわえ速いスピードで上下させる。手も強めに握り上下させる。
裕也はどうすべきか考えていた。ここでこの女とヤルべきかどうかを。ヤレばこの女を満足させ手のひらで踊らせるコトは簡単だ。しかし、瑠華を裏切ることになってしまう…。
「ここから先は俺がやってやるよ。全部脱げ。」
樹李は勝ち誇ったような笑みで「わかったわ…」と答えた。そして樹李を組敷いた。
すると突然、裕也は樹李の手首をベットにくくりつけ、シャツで目隠しをした。
「縛られてるほうが燃えるだろ?」それだけいうと女の答も聞かずに愛撫を始めた。
「もう濡れてるじゃないか?挿れるぞ」もちろん女の意見は聞かない。
―ズボッグチュ
「っあぁぁー!」何度も何度も深く挿入する。
「さっさとイケ。手間をかけさせるな」
「あっ、そんなっ…あっ…あーっあっんっあ…イッ…ク…イック!イクイク」
女は痙攣してイッた。
「さっさと帰れ」
それだけ言うと裕也はテキパキと着替えをして部屋を後にした。
―ガサゴソガサゴソ
「やっぱりな…」
―キーンコーンカーンコーン…
本当に今日は何もできなかった。昨日の今日だもん…。もう、今日は早退しよう。
「撫子…。今日はしんどいから早退するね」
「えっ?あ?うん…。気をつけて…」撫子は理由を聞かなかった。
一人で玄関に向かう。
数学準備室に近づく。自然と速足になってしまう…。どうして玄関までの廊下はここしかないの?
―ガチャ
「っきゃ!」
いきなり腕を引っ張られ、こけそうになる前に部屋の中に連れ込まれた。
―バンッ
「いっ、痛…」あまりにも突然だったので目をつむってしまった。目を開けて目線を上に向けると…
「……」沈黙の時間が流れた…。
「鍵…。ポストに入れただろ?どうして?」
目の前には、今まで避けていた人がいた。


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