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フリースタイル3〜後半〜-5

スネークさんは全部見ていたのだろうか?

そう思うと恥ずかしいけど、さっきの恭介の言葉と感触がまだ残っていて、思い出すと胸がキュンキュンした。


それはjamのライブまで続いて、ステージで恭介の姿を見た時、あたしはやっとこの気持ちがなんなのか分かった。


気づくの遅いって?

人の事には敏感なのに自分の事となると鈍感な人って周りに1人は絶対いるでしょ?


まさにあたしそれ。



やっと気づいた気持ちにあたしはしばらく余韻に浸っていた。





ねぇ、
あたしはこの時初めてあなたが好きって気づいたわけなんだけど、それはMAXのイベントであなたと一言も言葉を交わしてないからだと思うの。


寂しがり屋のあたしはキスしたくせに何も話し掛けてこないあなたを知らないうちに気にしてたの。


そしてやっと話せた時は、まるでずっとおあずけしてたものがもらえたかのように嬉しかった。

そして好きって気づいたの。



ほんと単純。



だけどこの時のあたしはそれもあなたの作戦だったのかしら、なんて自惚れていた。



あなたは単に気まぐれでそうしただけだったのにね。



ねぇ、
あの時、あなたにとってその他大勢だったあたしはどうやったらあなたの特別になれたのかな?



あの日、あなたに初めて会った日にホテルについて行ってたらって、やっぱり考えてしまうの。


どうしてもそれしか思い浮かばないの。





ホント



バカな女。


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