キチガイな道化師-1
一時だとしても
沢山の人に夢を魅せる。
あの頃はこの世界が
キラキラして見えたんだ。
僕自身もあの頃は
キラキラしてた気がする。
いつからだろう?
自分の感情を隠して
笑顔の仮面を貼り付けて
心の中で泣くようになったのは。
もう慣れたものさ。
だってほら、
いつの間にか
自分で自分が解らなくなってしまったんだもの。
嘘と本音の区別がつかなくなっちゃったんだ。
いつか憧れてたキラキラが
ドロドロになってしまったのに
それでもこの世界にいるんだ。
もう僕にはこの世界しか無い気がするんだよ。
ああ、僕も壊れてしまったのかな。
そんな自分が滑稽で
今日も嘘で塗り固められた仮面を重ねて
こんな世界に溺れてゆくんだ。