冷たい情愛Die Sekunde-4-12
性的で曖昧な関係ではなく…
恋愛で結びつく関係に変化すれば…
そしてそれが長くなればなる程…
伴侶としての生き方が自然と見えてくる。
そうすれば、いずれ…
義姉と先生のことを、私に話さなければならないと。
アルバムを私に見られたかもしれないと思った日、動悸が治まらなかったと言う。
しかし幸い、私は中を見ることはなかった。
「安心した反面…逃げている自分が嫌だったんだ」
自分の傍で幸せそうに笑う私を見て…そう思ったのだと。
「心を隠して、傍にいようとするのは…依存だよ」
彼は、自分をそう表現した。
彼は、言葉を続ける。
「義姉も最後はそうだったんだ…」
「義父のとった言動が元で、自分に情すら持たなくなった先生に依存したんだ…」
「それでも必死に心を隠して、傍に居続けた…」
やっと分かった。
彼が以前…依存する人間も、依存される人間も幸せになれない…という意味合いの言葉を言った。
それは…
先生とお義姉さんの事。