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冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

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冷たい情愛Die Sekunde-3-18

「結婚とか、遠藤くんからそういう話も出てないし…」

私は、ついに本心を口にした。




彼は、私をじっと見ている。




「紘子は、俺が結婚しようって言えば…する?」


「当たり前じゃない」




私が彼をこんなにも好きになったのだと…

どういう言葉で表せば彼は分かってくれるだろう。



どの辞書なら、彼が納得する言葉が載っているのだろう。

私は、どの言葉を組み立てれば…彼に想いを伝えられるだろう。




こんな時、焦ってしまうのはいつも私なのだ。

彼は…穏やかな、でも少し悲しそうな顔をする。





「ありがとう」


それだけ?私は不満に思う。





「ちゃんと、話しておかなきゃいけないことがあるんだ」





「え?」




「明日…話すよ」



どんなことなのだろう。


知ってしまって…いいことなのだろうか。

「今」の私たちは、十分過ぎるほど幸せなのだ。





彼は、私に何を伝えようとしているのだろうか。

不安な私はその時…



それが幸せに繋がるものであって欲しいと祈ることしか出来なかった。


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