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ねこ♪ネコ♪小猫♪
【学園物 官能小説】

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ねこ♪ネコ♪小猫♪2-5

時は少し戻り…。

小坂は私の問いに答えなかった。
『何故セフレなのか?』
答える代わりに小坂は両手をぐっと握り締めて、昼間学食で見せた、悲しそうな、そして辛そうな顔をした。
小坂は、もしかしてネコとセフレになった事、後悔しているのではないのか?
ふと、小坂の優しい眼差しを思い出した。ネコの事を優しい顔で見つめていた事を。あれは愛おしい者を見る目だ。
私は学食でネコと話した事を思い出していた。


「ネコ…。ごめん。昨日は言い過ぎた。」
私は朝一番にネコに会うなり謝った。
「いいよ、志穂。私もキツイ事いったし。お相子、お相子。」
ネコも昨日の事は気にしないっという感じで答えてきた。こうなると後はお決まりの台詞が出てくる。
「今日のランチご馳走するね。」
「今日のランチご馳走するよ。」

いつからだろう。私とネコは喧嘩したり、相手に迷惑をかけたりすると、仲直りした後でお詫びを受け取る。そして、時にはその原因を聞く。もっぱら迷惑かけているのは私だから、私の方が愚痴を聞いてもらう事の方が多いけど。


学食で小坂を見つけた。小坂は私には気付かず、真剣にメニューを選んでいるネコの事を見ていた。その顔は優しくて、あんな顔で見つめられたら『落ちない女はいない』ってな位。しばらくして、ネコの事を見つめていた小坂の表情が曇り、悲しそうな、辛そうな顔になった。
なに?まさか喧嘩でもしたの?ネコに聞いてみよっと…。

私は、昨日ネコが美味しそうに食べていたオムライスのセット(サラダとコンソメスープ付き)をネコにご馳走になり、代わりに海鮮焼きそば(玉子スープ付き)をネコにご馳走した。

席に着いてから、ネコのトレイを見ると海鮮焼きそばが凄く美味しそうに見えた。
「私もそっちにすれば良かったなぁ。」
私の視線と呟きに気が付くとネコが、
「一口ならあげるよぉ。その代わり私にもオムライスおくれっ。」
と楽しそうに答えた。ネコは食べる事が好きだ。特に『一口頂戴』が口癖だったりする。欲張りめ。
「ダメだよ。ネコの一口大きいじゃん。私の食べる分無くなっちゃうもん。」
「大丈夫。大丈夫。今日はこれだから。」
と箸を上下に振った。確かに箸じゃオムライスをたくさん掬えないわね。
私とネコはお皿を交換した。ネコは器用にトロトロ卵にライスを包んでパクッと食べると、
「うっまぁ〜。」
と笑顔で感想を言う。
ホント良い笑顔。
私もサラダ用に持って来たフォークで海鮮焼きそばを食べた。こちらも美味しい。お互いの料理を食べれた事で気が済んだ私達は、お皿を元に戻し、食事を始めた。

「でさぁ。あれから小坂と友達やってんの?ネコ。」
食事が半分くらい進んだ頃、私はネコに聞いてみた。ネコは玉子スープを一口飲み、
「うん。小坂とセフレになったよ。」
と、さらっと答えた。何か重要な事を言った気がしたけど、その単語と意味を見つけるのに時間がかかってしまう。
えっとぉ?セフレ?セフレ…。セフレ…。セフレぇ?!!
ガタン!
私は思わず立ち上がり小坂の方を振り向いた。すると小坂がニッコリ微笑んでいる。
笑顔、素敵ぃ。はっ!待って!セフレって事はあの小坂と…?
私は顔を戻し、ネコの顔を覗き込みながら聞いた。
「まさかと思うけど…。もう、エッチしたの?」
思わず声が小さくなっちゃう。ネコは恥ずかしそうに、
「うん。」
と頷いた。
えぇぇぇぇぇぇぇ!
ネコの衝撃の告白に、またしても振り返り小坂を見てしまう。小坂と目が合った。完璧なニッコリスマイル。
あの小坂とネコがエッチィ?だって、だって、エッチってあれだよ?その男と女が裸で…。いやぁぁぁ。
顔がボッと赤くなる。膨らむ妄想にから引き戻す様に誰かが手をグイグイ引っ張る。その手の主はネコだった。
ネコの顔を見て我に帰ったが、可愛さ余って憎さ100倍。思わずネコの頭をペチンッと叩いてやった。
まったくネコの癖に!生意気!!


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