6再び歩き出した君〜久しぶりの登校(2)-1
学校に着きみんなは刹那を心配そうに集まってきた。
那美の父の病院だったため刹那は病気という形で学校に報告されていた。
そして刹那は久しぶりの授業だったが、
もともと成績もよく病院でやることがなくて勉強をしていたので
あせる事もなく楽な気持ちで晴美と遊んでいた。
「お〜い、そこ・・・・成績がいいからって授業中までいちゃつくなよ〜」
担任の鹿本 壱(かもと いち)
24歳の独身でイケメンだが彼女を作る気がないらしい・・・・
いつも笑顔で優しい性格でみんなに信頼されている。
カップルたちは、一番後ろに並べて座らせられる。
「壱チャン俺たち付き合ってないんだけど?」
「ラブラブだからいいんじゃないか?」
「いや・・・・別に仲がいいだけで「うれしいです!!」
隣の晴美が急に大きな声を上げる。
「・・・・北条お前なんで刹那のことになると
そんなに積極「好きだからです!!!」
はっきりとした物言いに壱は苦笑いを浮かべる。
そしてその横で刹那は頭を抱えていた。
「晴美・・・・とにかく座ってくれないかな?」
刹那は手を引っ張り晴美を座らせようとする。
「刹那くんは私のこと好きだよね?」
「えっ・・・・うん・・・・・まあ好きだよ」
「やっぱりバカップルじゃないか!!」
「だっ!から付き合ってないっての!」
「「「いやいや全然説得力ないっての」」」
「くっ・・・・・!」
刹那が突っ込まれたところで学校のチャイムがなった。