4君との出会い〜忘れていた過去-1
10年ほど前
当時6歳だった刹那は美晴と学校で喧嘩してしまい
学校から帰ったあとぶらぶらとしていた。
公園で一人遊んでいる少女を見つけた・・・・
「美晴ちゃんどうしてこんなとこで一人で遊んでるの?」
「えっ・・・・だれっ?」
「誰って僕だよ・・・・刹那だよ?」
「刹那・・・・?」
「うん!そう刹那もしかしてまだ怒ってるの?」
「私美晴じゃないよ?晴美だよ・・・・」
「晴美ちゃん?ごめんね僕間違えちゃたみたい。」
「ううん、気にしないで・・・・・・」
「どうしてこんな時間まで一人で遊んでるの?」
「みんなご飯の時間で帰っちゃったし、
私明日引っ越しちゃうからいっぱい遊んどこうかと思って・・・・・」
「そうなんだ・・・じゃあ僕と遊ぼうよ」
晴美をブランコに乗せて後ろからゆっくりと押す。
「どう?怖くない?」
刹那は晴美が怖がらないように声をかけ続ける。
「うん・・・・大丈夫だよもっと強く押してくれても・・・」
「ホントに?じゃあ少し強く押すよ?」
力を入れ押す、そして自分もイスに乗り少しずつ大きく揺れる。