3君の為に〜心の支え-1
刹那はゆっくりと起き上がる。
「起きた刹那・・・・」
横に座っていた那美が刹那が起きるのを手伝う。
「那美・・・・俺がここに来て今日で何日だ?」
「丁度半年だよ・・・・」
「そっか・・・・悪かったな」
「もうまだクスリは欲しい?」
「いや、もういらない。
本当に恥ずかしい話だな・・・・・
幻覚だってわかっていても抗うことが出来ない・・・・
俺が倒れる前に美晴が初めて声をかけてくれたなんて・・・・
まったくダサいよな・・・・・」
「そのことだけど・・・・美晴ちゃんじゃないんだ」
「わかってる・・・・・そんなこと
彼女に謝らないとなイキナリ驚かせてしまったから・・・・」
「いやっ美晴ちゃんじゃ無いけど・・・・・
そのさっきから隣にいるんだけど」
刹那はゆっくりと首を傾ける・・・・
「こんにちは・・・・あの大丈夫ですか?」
「・・・・・?君は」
「北条 晴美です・・・・」
「北上・・・・はる・・・・み」
スラッとした体格に柔らかな笑顔のが似合う
可愛い顔・・・・本当にそっくりだと刹那は思った・・・・・