3君の為に〜心の支え-3
「刹那・・・・・分かったよ」
部屋から晴美と那美は出て行き、刹那は膝を突きその場に前のめりに
倒れこみ涙を流した・・・・・・
「美晴っ・・・・俺は他人にまで迷惑かけてしまった・・・・
どうしようもない馬鹿だよね・・・・」
刹那が泣いていると突如扉が開く。
「・・・・・っつ!!」
晴美が突如扉を開け部屋に入ってきていた。
「どうしたんだ・・・・・悪いけどすこし・・・っ」
晴美が近づき、ゆっくりと刹那を抱きしめた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
刹那は突然のことに目を見開いた。
「いいから泣いてください・・・・・
私が受け止めますから」
「うっ・・・・・俺はっ・・・・・・」
「刹那くんっ・・・・イキナリは無理かもしれないけど
少しずつでも私を好きになってくれませんか・・・・・」
晴美は刹那の頬を両手で挟みゆっくりと唇を重ねた。
「・・・・刹那君は忘れたかもしれないけど私たちは会ったことがあるんだよ・・・・
そのときも美晴さんと間違えてたけど・・・・」
「会ったことがあるって・・・・・・」
「10年前・・・・・の公園で・・・・・」
「10年前・・・・公園?」
晴美が帰宅後、刹那はベッドに寝転がりながら
刹那はゆっくりと10年前を振り返りだし始めた・・