2君は誰〜空いてしまった穴-5
「美晴・・・・・僕は君を今ほど恨んだことはないよ・・・・・・・
君の手紙は正直勝手過ぎた・・・・・・・」
「ここは?」
「起きた?刹那ここは僕の父がやってる病院だよ。」
「病院?俺にそんなものは必要ないだろ」
刹那は落ち着いているのか冷静さを持っていた。
「君は薬物に手を出した・・・・治るまでは出せない」
「フザケルナ俺は美晴に会うんだ!
こんなところに閉じ込めやがって!!
誰が俺を助けてくれって行った!
お前らの満足に俺を巻き込むんじゃねぇ!!」
刹那はイスを窓ガラスに向かって投げつける。
「刹那っ!!!」
「悪いな那美・・・・・俺はお前らが思ってるほど強くは無いんだ」
刹那は窓から飛び出した。
三階から飛び降りたら
運よく生きていても骨折などの怪我は避けることは出来ないだろう。
「誰か!刹那を!!」
窓から飛び降りた目の前に一人の少女が立っていた。
「あのっ!!大丈夫ですか!!」
顔がよく見えない・・・・・
ただ何故か安心できる声だった。
「み・・・・はる・・・っ」
そこで刹那の意識は途絶えた。