1初恋〜早すぎる別れ-1
「やべっ!!遅刻だ」
少年は自転車に乗り力いっぱいにペダルを踏む・・・
今日は彼にとって大事な日・・・・
幼馴染の少女に先週自分の溜め込んで来た
思いを告白し繋がったフタリの思い・・・・・
フタリの溜め込んでいたものが繋がった瞬間だった・・・
「やばいな・・・・・あいつ怒ってるかな?」
そういいながらも顔が緩む。
自分の隣を通り過ぎるトラックに
よく知っている顔があることに気がつかないまま
自転車は人ごみを駆け抜けていき待ち合わせの場所に着く・・・・
「おかしいな?あいつが遅れる何て・・・・」
時計を見る・・・・・既に2時間も遅れている。
「・・・・・電話も出ないな?」
仕方なく少年は彼女の家に向かった。
しかし、家には誰も居らず
ただ一枚の手紙がポストに挟まっていた・・・・
勝手に見てはいけないと思ったが何故か引き寄せられるように
それを手に取った・・・・
“新崎 刹那へ
これを読んでるってことは
私はもう引越ししてるってことだよね?
お母さんが急な転勤で海外に行くことになりました・・・・
本当は伝えたかったんだよ?
でも笑顔で入れる自信がなかった・・・・・
本当にごめんね。私も本当は一人で残ろうとしたんだよ・・・・
でもお父さんがガンで海外で治療を受けることになったんだ・・・・
お父さんがガンなのに私だけ好き勝手なんてできないよね
だからサヨナラ・・・・・・・・・