野良猫の憂鬱-1
ノラ猫の憂鬱
なんなの?って思う。
君と出会う。頭混乱。
これが運命?
僕は、神様なんて信じてないのに。
甘くて苦くてって、形容詞はいくらでも。
君なんか大嫌いだ。
僕は、自分がわからなくなるんだ。
今まで、自分を保っているはずの輪郭が歪んでいくんだ。
泣いてしまえばいいのだろうか?
だけどね、僕は泣き方なんて忘れてしまったんだ。
泣き方なんて知らない。
抱きしめてくれる温度が、君を教えてくれる。
触れたとこから、君が流れ出す。
やっぱり君が嫌いだ。
ううん、大嫌いなんだ。
思い出しては、痛くなる。
今まで、こんなことなかった。
優しさも嫌い。
僕を弱くするから。
探さないで、僕。
求めないで、僕。
弱いのは、わかってるよ。
明日が、雨でも
濡れない気がした。
君がいるから。
やっぱり君なんて。
fin