投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

冷たい情愛
【女性向け 官能小説】

冷たい情愛の最初へ 冷たい情愛 141 冷たい情愛 143 冷たい情愛の最後へ

冷たい情愛Die Sekunde-1 -8

デパートの地下で食料を買い、料理でも作って待っていよう…



材料を買占め、彼の部屋へ入った。


彼の部屋で過ごすことは多かったが、合鍵は貰っていない。

彼も渡そうとはしないし、私もねだろうとは思わなかった。

なので、彼の部屋に一人で入るのは今日が初めてだ。




仕事で忙しいにも関わらず、彼の部屋はいつも整頓されている。

相変わらず、殺風景な部屋。



上着を脱ぎハンガーに掛け、部屋着に着替える。

ハンガーをいつもならキッチンとリビングの境のドアに掛けるのだが…

今日は料理をするので、臭いが付かないようクローゼットに仕舞うことにした。



クローゼットを開く。

男性の部屋にしては、クローゼットが大きい。

部屋の一面の壁が全てクローゼットとなっている。



これだけ部屋が整頓されているのだから…

服以外にも、荷物はほぼここに収納されているのだろう。

いつも、ここからバスタオルや寝衣を出してくれる彼。


(ペンギンのぬいぐるみも、この中から転げ落ちてきたんだっけ…)



中には…シンプルだけれど品のある、スーツがたくさんかけてある。



私のジャケットを掛けようとしたが、高さがあり上手く引っかからない。

「きゃっ」

手元が狂い、クローゼットの中に上半身が倒れこんだ。



「いたっ」


額をどこかにぶつけてしまい、私は痛さに声を出した。


冷たい情愛の最初へ 冷たい情愛 141 冷たい情愛 143 冷たい情愛の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前