嫉妬少女・美冬とくるみ2-3
「あ、あ、…はぁっ、あん、あ…っは。」
「日高さん…こんなの初めてでしょ…。気持ちいい?」
「ん…は…ぁ…あ…あっん…」
「気持ちいい?」
指が速く動きだした。言葉では説明できないような動き…。
美冬は気が遠くなりそうだった。
「ね、気持ちいい?」
「あ、あ、気持ち、い…ぃよぉ…あ、西木さ…。あ、やっ、あぁっ、あぁっ、変…何…?あっ、…んっあぁッ!!アッ!あぁ…。」
美冬はビクッと腰を跳ねあげ、しばらくヒクヒクとアソコをびくつかせた。
乱れた呼吸が落ち着いてくるとともに、美冬はこの状況をだんだんと理解しはじめた。
慌てて身なりを整える。
その様子を冷静に見つめているくるみが口を開く。
「…真山先生のこと、付け回すのはやめなさい。」
「え…っ。」
「先生にはわたしがいるんたから。」
「えぇっ…。」
西木さん、勘違いしてる。
少しホッとした。
「先生のこと、諦めないんなら…コレ、ばらまくから。」
くるみは握っていた携帯を美冬に見せる。
そこには、くるみにイかされ放心して横たわる乱れたついさっきの姿の優等生、日高美冬が映っていた。
「ちょっ…!!」
携帯に向けて手をのばしたが、ヒョイっとくるみはそれをかわして胸ポケットに入れた。
「消して!お願い!」
それでも奪い取ろうとくるみの胸ポケットに手を掛けると、
「っあぁん…。」
くるみが色っぽい声を出して身を縮めた。
美冬が怯むと、くるみはニッと笑って素早く保健室をでていってしまった。
美冬はとぼとぼと、そのまま早退して帰った。
両親は仕事でまだ帰ってこない。
ひとりベッドに倒れこむ。天井を眺めながら、頭の中を整理しはじめる。
美冬の行動を真山狙いだと勘違いしてくれたのは幸いだった。
だが、恥ずかしい写真を撮られてしまった。くるみがみんなに見せない保障はない。
でも。
何より美冬の頭の中を支配していたのは、くるみに犯された事実。
意識がとんでしまいそうなくらいの快感。
この、心の中の感情はなんだろう…。
目を閉じると、冷たく笑うくるみの表情が浮かぶ。
思わずドキッとして目を開けた。
そのまま、夕闇で薄暗くなってもぼんやりと仰向けになって天井を眺め続けた…。