『死への誘い』-2
ガッ!
引き金を絞るのとマガジンを抜くのは、ほぼ同時だった。……弾丸は出ず、役割を果たせなかった撃鉄が虚しい音を立てる。
「……何故??」
「……子供はもう……殺したくない……」
肺の底から搾り出すように呟き、俺は少女に背を向けた。「――今、君は死んだ。すべてを忘れて、昼の世界に戻れ」
「……」
コツ……コツ……
ドアの前まで来た時、俺の腕に冷たい……柔らかな手が絡み付いた。
「独りで生きる方法を……教えて下さい……」
part…3
そして奇妙な同棲生活が始まった。
俺は、彼女に新しい名『雪乃』と経歴を作り、学校に行かせてやる事にした。
彼女は「これぐらいしか出来ないから……」と、俺の為に家事を担当してくれた。
数ヶ月も過ぎた頃、彼女は俺の“仕事”も手伝うようになった。
「何故……ここまでしてくれるんですか?」
銃の分解・清掃(クリーニング)の仕方を教えてた時、雪乃は俺の顔を見詰め、ポツリと呟いた。
「……いつの日か……君に俺を殺して欲しいから……」
「ッ……」
雪乃が肢体を硬直させ……俺にしがみついた。「――この仕事……辞める事は出来ないんですか?」
「俺は知り過ぎてる。組織が許さないよ……。だから、君が殺してくれ」
「そんな……」
雪乃の目の縁から、熱い滴がこぼれる……。
「……駄目か?」
「……判りました。おじさまは私が……」
雪のような冷たい声で囁き、雪乃は俺の唇に自分のそれを重ね合わせた。
「んッ……」
「ん……んん……」
ゆっくりと唇が離れる。
「……いつの日か……私がおじさまを……。だから、私をおじさまの……一番近い存在にして下さい……」
そして俺達は初めてベッドを共にした。
part…4
暗闇の中……雪のような白い肌に紅いキス・マークが点々と浮かび上がる。
俺の指は、雪乃の熱く蕩けた蕾の中を優しく……時に激しく掻き回した。
「ハッ……ハッ……そ……こ……駄目ぇ……」
細い腰が微かに浮かび、締め付けがキツくなる。
「……ここか?」
指をグルリと回転させ、少し膨らんだ腟壁を指先で擦る。
「あはっ! 駄目ぇ……」
かすれた叫び声と共に熱い飛沫を吐き出し、雪乃の肢体がビクビクと痙攣する。
私は指を抜き、雪乃の蜜に濡れた指先をペロリと舐めた。
「美味しいよ……雪乃の蜜……」
「……ん……今日のおじさま、意地悪です……んッ……」
潤んだ瞳で上目遣いに見詰めて来る。
「学校……今日が卒業式だったんだろ? 行ってやれなくて悪かったな……」
「いえ……」
雪乃は微笑み……俺の膝の上に乗って来た。「――これでずっと……おじさまの側に居られますから……」
私の屹立したものを掴み、蜜を溢れさせる自分のそこへ……狙いを合わせる。