若草ポルカ-3
「仕方ないんじゃない?春なんだから」
「あぁ、確かにそうだな」
俺も小さく笑った。
やっぱり春は人を惑わす。
俺を早起きさせたのも、公園に行かせたのも春のせいなら、こいつに恋したのも春の計らいなんだろな。
それから3日後に目覚ましが各家庭で鳴り、人々は目を覚ました。
それまでは公園で若葉との時間を楽しんだ。
そして、1週間後。
「新任の百瀬仁です」
そう言って下げていた頭を上げると、職員の面子に見覚えのある顔が。
「若葉…先生」
「あんた…未成年じゃなかったの?」
明らかに同様している先輩の教師に俺はニヤリと笑って言った。
「『だったら何だよ』って言っただけだぜ、俺は」
さぁ、恋をしよう。
END