母と私のお話。〜思い出の巻〜-4
「お、お金はあるのか!?」
「安心して、貴方のへそくりがありますから。夫婦で隠し事なんていけないじゃない?おしおきよ」
私はあの賄賂を始めに色々と情報を売っていました。
今回の旅行先変更作戦も賄賂類いやってます。
私の懐はちょっとしたお年玉まで膨れあがりましたよ。
一度やったら辞められない理由が分かりました。
というか、いくらへそくりしてたんですか、父さん。
「まぁ、そういうわけだから、はい」
母は父に数枚のお札を渡し
「高価な駅弁買ってきて。お金の心配はしなくていいわよ、貴方」
笑みな唇から出る皮肉たっぷりな言葉を後にする愕然とした父の背中が印象的でした。
あれが哀愁漂う背中。
何はともあれ、私にとっては美しい思い出でっす(≧ω≦)b
――――
私の思い出はどうでしたか?
予想通りあまり普通の思い出はなかったようです…。
でも、今さらながら普通の思い出がいいとは思いません。
普通の思い出などなく、それは普通みたいな思い出で、さらにはそれさえも所詮世界で決められたものでしかありません。
楽しい思い出。
嫌な思い出。
頑張った思い出。
辛かった思い出。
たとえどんな思い出でも自分にとって何かを得れた思い出。
それが価値ある大事な思い出だと思います。
皆さんに思い出はありますか?