恋愛戦闘記-1
僕の名前は?
でもみんな僕のことをゆっきって呼ぶの。なんだかよくわからないけれど、幼い頃からパパもママもみんなそう呼ぶし、他の人もみんなそう呼んでくれるから私も私なりに「ゆっき」という名前になっていた。
日本人にはちゃんとゆっきって発音して呼んでもらえるけど、その国によってうまくゆっきって発音できないのよ。だから、ゆうきちゃんとか、ゆきちゃんとか呼ばれると気分が悪くなっちゃうのよ。
僕の頭の中にいつも浮かんでいるものは、女。
だって私はおんなだから。ね?そうでしょ?女として、どうすればてっぺんに上れるのか。ただそれだけを考えているの。女ってキレイだけじゃやっていけないのよ。わかるでしょう?
いまさらだけど、頭が一番重要みたい。
私は今中国に住んでいる。もう五年経つけれど、特に何をしているというわけではない。ただ暮らしていると言うだけだ。
最近気づいたことがね、私の思っていた通りに、私の望み通りにしか現実はついてこないのよ。これは夢。すべてゲーム。私の物語の一部にすぎないってこと。
私は何度でも恋をする。情に支配された人間の負け。私は身をもって体験したはずよ。時間とお金と体力と精神力の無駄。これは死ぬまでの暇つぶし。
同じ暇をつぶすなた楽しく体感したい。ほかに何も望まない。めんどくさいことは抜きにして楽しい時間を共有しましょう。
現実で起きたことはすべて私が起こした最善の結果。いいことしか起こらない。