三角関係の作り方-1
「なぁなぁ」
『何だ、底辺野郎』
「いきなりかよ!それはひでぇんじゃねぇか？」
『いや全く』
「否定してくれよ！てか何の底辺だよ！」
『生物学上での底辺に決まってるだろう』
「なっ・・・そうか・・・」
『あぁ、そうだ。で何のようだ』
「そうだ！それだ！俺、三角関係を作ってみたい！」
『さっきから思っていたが顔の横で叫ぶな』
「ご、ごめん・・・」
『謝って許されると思うなよ』
「許されないのかよ！許してくれよ！」
『だから叫ぶなって言ってるだろ、この低脳野郎』
「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」
『お前はえなりか』
「ま、まぁいいじゃねぇか」
『俺にとっては良くないことだ』
「すいませんでした」
『最初からそうしろよ。また明日』
「あぁ、じゃあな・・・じゃねぇよ！」
『・・・チッ』
「あー、えー、俺ら何の話してたんだっけ？」
『お前がいつミジンコよりマシになるかだろ？後お前と俺を同格で語るな』
「ひ、ひでぇなぁ・・・」
『俺は普通のつもりだが』
「そうか・・・あぁそうだった、三角関係の作り方教えてくれよな♪」
『三角関係ってあの昼ドラとかの愛憎劇とかであるやつか？』
「そうだぜ♪」
『前からうざいが今のしゃべり方は気持ち悪いな』
「前からって・・・お前そんなことを考えながら俺と話してたのか？」
『あぁそうだ。でも何で急に三角関係とか言い始めたんだ？」
「いやぁ、誰かから好かれてるのを知っていながら他の誰かを愛する、これ俺のロマンだ」
『そうなんだー』
「・・・なんか全く興味無さそうだな」
『だって俺三角関係くらいならなったことあるからな』
「ナ、ナンダッテー」
『普通に話せ、アホ』
「いや、今なら『冗談だよ』で済むから、なっ？」
『冗談も何もマジだからしょうがねぇだろ』
「なぁ・・・どうやって作ったんだ？」
『わざと作ったわけじゃねぇよ。気になる女の子と均等に仲良くしてたらそうなっただけさ』
「お前は男の敵だな」
『じゃあお前は環境保護団体の敵だ』
「俺の敵でけぇよ！てか何が環境と俺に溝を作ってんだよ」
『お前が一度呼吸するごとに木が２本枯れているからだ。そのくらい分かっておけ』
「あぁ分かった・・・じゃねぇよ！」
『同じネタを二回使うのは面白くもなんともないぞ』
「うぅ・・・」
『そんなところで気持ち悪くいじけるな。さっさと女の子と仲良くして来い』
「・・・そうしてくる」
『どうだった？ダメに決まってるよな？』
「その聞き方ひどすぎるじゃねぇか！ま・・・まぁ事実だけど・・・」
『やっぱりそうだったか、お前に一つ伝えるのを忘れてたんだ』
「何を忘れたんだよ！」
『・・・うるせぇなぁ、お前が好かれるって言う状況がありえないって伝えるのを忘れてた』
「チクショー！！」