冷たい情愛(番外編)唯一の恋人へ-6
「私…でも…先生のお嫁さんなら、結婚してもいいかも…」
16になったばかり…勿論冗談だろう。
でも俺はバカだ。
嬉しいと思ってしまったんだから…。
「これ…プレゼントだ」
俺は先日買った小説をカバンの中から取り出し彼女に手渡した。
彼女は…喜んでくれた。
その先2年間…彼女はこの小説の感想を何度も何度も俺に話してくれた。
制服を脱ぐ…その日まで…
俺に許された、彼女を愛する時間全て…何度も何度も…素敵な小説だと言ってくれた。
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それがきっかけとなり…
俺と彼女は男女の関係になった。
俺は、彼女に苛められたいという願望があることに気付いた。
決してプレイ的なものではなく精神的なものだ…
俺はそういった趣味はなかったが…
彼女が望む全てを叶えたくて…
彼女を抱く時はいつも…彼女の嫌がるような事を言った。
いつも彼女から俺を欲するよう仕向けていたが…
本当は…
彼女が欲しくてたまらないのは俺の方だったんだ。
本当に本当に…
好きだったんだ…
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