冷たい情愛(番外編)唯一の恋人へ-15
「んはあっあはあ…」
唇を離した途端、彼女は一気に息をする。
口角からは、唾液が垂れる。
それをぬぐう暇もないほど、彼女は喘ぎ続ける。
「いやあ…あああ…もう…ああ…」
「いやじゃねえだろ…」
「ああ…せん…せい…あ…」
彼女の目から、涙が溢れた。
彼女が両腕で俺の肩に抱きついた。
「せんせ…だいす…き…ああ…」
こう言わせたかった。
俺の事が好きで…だから、繋がりたいのだと…
俺も…好きだよ…
「あ…も…だめ…ああ…い…ああ」
俺は最後の力で、彼女の奥の奥に打ち付ける。
「いっていいぞ…」
「あ…ああ…いく…いって…もいい…ああ」
「いいよ…」
「あ…ああ…い…あああ…」
俺も限界だった。
彼女が全身を脱力させ、足を振るわせたその少し後…
俺は、細心の注意を払い、彼女の下腹部に快楽の証の白色液を出した。
視点が定まらない彼女のうちに、俺はさっさと自分の汚したものを処理する。
そのうちに、彼女は正気を取り戻す。
そして…
いつのまにか、可愛い16歳の顔に戻っているんだ。
あれだけ乱れた彼女は、すぐに姿を消してしまう。
少し恥ずかしそうに身支度を整える彼女を見ながら…
俺は、さっきまでの征服感は錯覚だったと知る。
彼女が、俺のものになることは…
絶対にないのだから。