からすの飛ぶ空-6
そして、平成19年の事件
事件を複雑にする事によりどこまで捜査費用を得れるか実験した。
平成19年3月25日
平成16に殺害された生徒が通う、学校の坂道でその学校の男子生徒が殺害された。
飛散した血液の凝固等の検査から死亡推定時刻は25日前後と判断された
だが、死体の硬直度合いからの検査での死亡推定時刻は20日前後……
しかも25日前まで坂道に死体等は目撃されていない。
これは鑑識により死亡推定時刻が改ざんされたためだ。
実際にはちゃんと25日に殺害されている。
最後に平成20年……
これは、連続猟奇殺人事件の犯人の自殺により全ての幕が降りる。そう、全て少年に罪をおわせたのだ。
おっと……
最後の仕事を忘れていた。
私はこの事件を上層部に報告して任務は完了となる。
上層部…そう、彼らも
大規模横領の提案者達
そして疎まれ虐げられ
捕まるのは
この事件に何も知らずに加担した奴等。各部長以下の巡査部長等々20名あまりの警官だ。
彼等は少年を洗脳に少年の犯罪を黙認して、事件を捏造し捜査費用を横領していたとして逮捕された。
こうして私達の計画は達成されたのだ。
捕まった者全員は
極悪非道で減刑の余地無く
死刑台へと送られた。
物語はまだ終わってはいない。果たして、次こそは
からすの飛ぶ空が見れるのか?
からすが鳴くと人が死ぬというジンクスがあるがあながち、間違いでは無いかも知れない。