母と私のお話。〜学びの巻〜-3
『母とカレー』
子どもの頃、私はカレーが好きでした。
というか、大体の子どもは好きだった食べ物かと思います。
そんな子ども頃の私を話す母はこう言いました。
「安上がりで良かったのにどうして二人ともカレー嫌いになるのよ」
二十歳にもなるとカレーは好きではなくなった私。
父もカレーは好きではない。
「ある頃は良かったわー。カレー作れば最低3日はカレーで済んだからね。本当に、楽だったわ」
まるで若かりし頃を話すお爺さん並に自慢気な母。
母さん。気付いてはくれないだろうか。
「さて、じゃぁ夕御飯作らないと」
台所に向かう未だカレー好きな母の背中を眺め私は心で愚痴る。
貴方の3日連続カレー地獄で私及び、父さんまでもがカレー嫌いになったのよ…。
勝ち組(母)と負け組(私及び父)が出来るのは仕方ないと学びましたヽ(・_・;)ノ。
『母と父』
皆さんの家にはあるでしょうか?
母派か父派か。
うちの家は子どもは私だけ。
一人っ子なので片方の派閥は潰れてしまいます。
普通は仲良いや意見が合うなどで派閥が決まるのですが、私の家は特殊のようでした。
「あやちゃんは私の意見に賛成よね?」
「いや、あやはこちらだろう?」
今年の旅行はどこに行くかで多数決で決めようとした時でした(多数決は母の案)
母は温泉に。
父は家で豪華な食事を。
15さいと割と反抗期気味な私は行きたくありませんでしたので父よりでした。
それは母には分かっているようで、ある策略を私に仕掛けて来ました。
その時は、私の隣に母、父は母と私の対面するように座っていました。
なので、父からは私と母のテーブル下は見えません。
そこに母は目をつけました。