投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

赤い靴
【青春 恋愛小説】

赤い靴の最初へ 赤い靴 2 赤い靴 4 赤い靴の最後へ

赤い靴-3

「サチ、何か奢ってやるよ」

「えっ」

「いーから。何か奢りたくなったの。アイスとかケーキとか食う?」

「…じゃあプリンで」

「色気ねぇ奴」

口は悪いけど、これはナオの慰めなんだなって思った。それに、そんな優しさに感謝もした。



私は赤い靴の履けるシンデレラじゃなかったけど、大丈夫。また頑張れる。





──月曜日。

「山本先生」

「んー、何だ」

私は先生の耳元まで背伸びして囁く。

「昨日はありがとね」



どうしても言いたかった、昨日言えなかったありがとう。


赤い靴の最初へ 赤い靴 2 赤い靴 4 赤い靴の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前