メール調教・小雪-2
「怖いと感じるなら無理をする必要は無いよ。小雪が私に調教されなくてもこうしてメールのやり取りはしているしね。」
「ただのメル友じゃ嫌なんです。私も小説の中の女の子と同じようにエムさまに見てもらいたいんです。だから・・あの・・私を調教してください。」
「わかったよ。では、これからは小雪を調教させてもらう事にするよ。これから小雪を調教していく上で私が出した命令を小雪が実行した時点で次の命令を出す。
小雪が命令を実行できなければ、いつまでも次の命令は出さない。つまり、実質、調教が終了するという事だよ。いいね?」
携帯を持つ手がかすかに震えています。凄く怖い・・エムさまが豹変したわけではありません。いつもと変わらない口調のメールの文章です。
でも、私にはエムさまが今まで私とメル友感覚でメールをしていたエムさまとは別人に思えました。
凄く胸がドキドキしてて怖いのに、私の心は調教される事を望んでいます。そして、私に勇気をだしてと言い聞かせていました。
「はい、お願いします。これからは私はエムさまの命令に従います。」
「明日の日曜日は小雪は予定はあるのかな?」
私は毎週日曜日は教会に行っている事を話しました。
「では、明日のミサが終わったらすぐに教会から私にメールをしてくれるかな?その時に最初の命令を小雪に伝える事にしよう。」
「はい、エムさま。」
その日の夜、緊張から私はなかなか寝付けずにいました。明日、教会でのミサが終わると、調教が始まる。その事を考えると私の胸はドキドキして、手が冷たくなるのを感じました。
泣きたいくらいに怖いのに・・私の敏感な場所はうずいて、私の心は期待と不安で締め付けられそうになっていました。
翌日、私は図書館で本を借りるとミサに参加するために教会へと向かいました。教会でのミサは一日に午前と午後の2回あります。
私が参加するのは午後の方で、午後のミサが終わった後の教会はとても静かになるのでした。いつも、私はその静かになった教会の椅子に座って図書館で借りてきた本を読むのが習慣となっていました。
教会でのミサが始まりました。この教会で私は背徳的な行為をしようとしている・・そう思うと神父さんの顔をまともに見る事が出来ません。
頭はボーとして目が空ろな感じがしました。ただ・・・教会のステンドグラスと十字架のキリスト様だけは鮮明にいつもよりもはっきりと見えるような気がしました。
ミサが終わるとミサに参加していた人たちはそそくさと教会を出て行きました。ぽつんと一人教会の椅子に座ったままの私に神父さんが声をかけてきます。