あるべき姿-1
ボクは眠りにつかされた…
アイツに眠りにつかされた…
ボクは何もしていないのに突然眠りにつかされた…
アイツを眠らせてやりたい…
しかしボクは永遠の眠りについているからどうすることもできない…
アイツは何もなかったように生き続けているだろう…
この世界は何て不平等なんだろう…
死んでしまっては仕返すことができない…
同じ痛みを与えようと思ってもそれすらできない…
生まれ変わることもできない…
いやできるかもしれない…
そんなことだれにも分からない…
死んだ自分さえ分からない…
いつの間にか生まれ変わってアイツを永遠の眠りにつかせているかもしれない…
もしかするとアイツが眠りにつくまでここで待っているかもしれない…
…ああ…
この世は分からないことだらけだ…
だから考えても無駄だ…
ボクみたい永遠の眠りについたものは特に意味がない…
生まれ変わるとか天国に行くとかそんなことどうでもよくなってくる…
生命は無から始まるではないか…
だから無で終わるべきではないか……