冷たい情愛12-2
「だめっ…」
それなのに、絶対に彼は止めない。
更に胸も形が変形するほど激しく愛撫する。
「やめて…」
「なんで?」
彼は、唇を首筋から離し、私の目を見てそう言った。
「何故?」ではなくて「なんで?」という言葉。
彼が見せる…断片的な変化。
「だって…職場で見られたら…」
「片山さんに?」
「別に片山だけじゃなくって…他の人にだって」
「あの男とも…か…」
図星だったのと、遠藤さんの急激な言葉遣いの変化に私は戸惑ってしまう。
「男の子」の「やきもち」のよう。
服を脱いだ私も10代に戻ったような恥ずかしさだった。
もしかしたら…彼も私と同じ気持ちなのだろうか。
「…やきもち…?」
彼は、一瞬にして表情を変えた。
怒ったような、悔しがっているような…なのに可愛い男の顔。
「そうだよ…」
そう答えたかと思うと、彼は体を私から離し起き上がった。
「きゃあっ!」
彼は、一瞬にして私の両膝をそれぞれ両手で掴み私の下肢を思いきり開かせた。
全裸で横たわり、下肢を思い切り広げる格好…
彼はそんな私を強い視線で見続けている。
彼は自分の指に唾液を絡め、私のクリト○スで遊び始める。
女の体のパーツの中で、唯一「性の快楽」のために存在するそれ。
高まりきっていない私には、少し強い位の刺激。
ちぐはぐな感覚…
それでも息を乱し、私を熱い目で見つめる彼に私の体も、段々と体温と湿度が高まっていく。