窓を流れる-1
四角く切り取られ
いくつも並べられた景色
窓の外を流れるそれを見るのはもう何度目になるのだろうか
これが最後かもしれない
昨日の続きとして流れる今日
しかし私には続きではない
急に世界に愛想つかされた
暗い空からの強い太陽光
こんなふざけた天気は
あたしを馬鹿にしているのだろう
今立っていることが不思議で
今生きていることが憂鬱
言い訳はすぐに浮かんでくるけれど
それを使うのは屈辱的
心配する人忠告する人激昂する人祈る人
感情はあたしに向かって降り懸かる
けど身体がそれを透さない
皮膚は浸透を許しはせず
あたしの周りに垂れ流す
何気に触れた頬の肌は
今年ベストのコンディションで
非日常の波にのまれ
運命という旋律をただ奏でる
こんな日にも日常が
積み重ねて来た作品は
私の元に達すると
気付いたことに笑みが落ちる