イヴの奇跡U-14
『ん゛!』
突然、
神崎が濁した声を出した。
『あーぁ〜』
ケラケラとイヴは笑う。
『最悪だ…』
頬にキスをした時に重なった体。
その時にイヴの胸に飛び散った遺伝子達が神崎の………
ここから先は言うまでも無い。
『次こそ…風呂に行く!さっきは邪魔が入ったからな!』
イヴをお姫様抱っこして二人は浴室へと向かう。
今年はほろ苦いビター味のバレンタインデーになった神崎。
―苦いが、悪くはないな。
そう心の中で呟いて長いバレンタインデーは幕を閉じた。
END.