秋と春か夏か冬 13話〜『痴漢男』〜-1
「……恭介。落ち着いてください……恐いですよ」
「そうよ…何か事情があったかもしれないでしょ」
「誤解だったんだよきっと♪」
「…恐いです……恭介くん…」
なだめる理緒と鈴、それに夏輝と香織。
「…あぁ…俺は至って冷静だぞ…」
そうだ…怒ってはいけない……心頭滅却…明鏡止水の如く…。
すると、そこへ拓也が来て…
「よぉ恭介♪刑務所帰りの朝はどんな気分だ?はっはっは!」
ブチッ!!!!!
拓也の一言で何かがキレる…。
「…くっくっく……喜べロン毛……明鏡止水なんか必要ない…お前には怒りのスー○ーモードで充分だ……殺す!!!!」
「ま、待て恭介!ほんのジャブだ…軽い冗談だって!痛ッ!!!ひっ…こ、殺される〜〜」
?▽☆〜★◆□……(※残酷なシーンのため記載できません)
「ふぁはははは…泣け!わめけ!そして死ね!!!」
………。
「あちゃぁ〜完璧キレてますね恭介…」
「ええ…それに色々なキャラが混ざってるわね…」
「うゎぁ〜すごいコンボの数…」
「飛んでますね……拓也くん」
巻き込まれないように離れて見守る4人。
今は昼休み。
話を理解するために、昨日の休日まで巻き戻してみましょう。
ではどうぞ。
―――日曜日
俺は今、駅で2つ行った場所にあるショッピングモールに来ていた。
…なぜかって?杏子に頼まれたんだよ………。
弱味を握られ、さらに杏子の方が強いとくれば逆らえない。まぁ女とは闘わないが…。
(えっと最初は…腕時計の電池……そういや時計渡されたな…)
専門店に行かないと電池の取り換えが出来ないらしい。
恭介はショッピングモール内にある専門店を探していると…
前方に少女が1人と男が4人…。