異形なる者達-3
「…ふうぅ…んっ…」
司の責めにゆかりは時折、ビクッと身体を反応させ、喘ぎ声が漏れている。
(…間違いない。姉は起きている)
弟の責めを受けながら、声は挙げない。しかし、いやらしい吐息を漏らす。
〈姉をメチャクチャにしたい〉
司の中で何かがキレた。
舌でクリ〇リスを舐めあげながら、両手が乳房に伸びていく。もはや、先ほどのような遠慮は無く、突き出た蕾の先を指先で荒々しく摘む。
途端にゆかりの顔が変化する。
眉根を寄せ、唇を歪ませ、荒波のように押し寄せる快感に声を挙げた。
「はあぁ!あっ!…ああんっ!」
雨音はなおも激しさを増していく。窓を叩く音と地鳴りにも似た音が、ゆかりの声を消し去っていた。
姉の腰に手を廻し、引き寄せる司。舌は花弁のさらに奥を責めていく。
「あっ!いやぁ!…あぁん!」
空いた手で足先からパジャマを脱がす。ゆかりは脱がせやすいように身体をズラしている。
お互いが裸になった。
しかし、先ほどまで喘いでいたゆかりは、まだ寝たふりをしている。
その姿がおかしい司。
ゆかりの身体に己の身体を重ね、開いた脚の間に割って入る。
姉の耳元で囁いた。
「今から、オレが姉さんをメチャクチャにしてやる…」
無表情を装うゆかり。
だが、司は姉の唇がきゅっと閉まるのと、枕を握る手に力が入るのを見逃さなかった。
剛直を握り、ゆかりの花弁に当てがう。亀頭に触れた姉の粘膜に、司は喜びに打ち震え、下腹部がチリチリと痛む。
「…いくよ……」
司の腰が押し出される。
亀頭が花弁を押し広げ、膣内へと進んでいく。
ゆかりは枕を強く握り、時折首を振っている。その眉間には深い溝が刻まれ、口を固く閉めていた。
「…あぁ…姉さん……」
強い圧迫の有る肉壁を進み、司の剛直は根元まで入った。
「…う、動くよ……」
剛直をゆっくりと引き抜いていく。
「…はぁ…あぁぁ…」
身体を震わせ、声を挙げるゆかり。司は再び剛直を突き上げた。