異形なる者達-2
(…姉さん…)
決心した司は、自室を出ると静かに廊下を伝い、ゆかりの部屋のドアーノブを掴んだ。
ゆっくりとノブを回す。
音を立てずにドアーを開き、ゆかりの部屋に忍び込む。
ゆかりは寝息を立てていた。無防備な寝顔が司の目に映る。
先ほどまでの自慰のためか、男を煽るような匂いが部屋には残っていた。
〈ゴクン〉
喉を鳴らし荒くなる司の呼吸音。だが、それさえも、雨音がかき消していく。
自らの着衣を脱ぎ捨てる。一糸纏わぬ姿になると、司のモノはすでに剛直と化し、先汁を濡らして天井を向いていた。
震える手でゆっくりと布団を剥いでいく。寝間着姿のゆかりが現れる。
フリースのツナギのようなパジャマ。司の手がファスナーを降ろしていく。
首元から股まで繋がるファスナーを降ろし、両手で合わせ目を開く。3年前とは見違えるほど成長したゆかりの身体がそこにあった。
大きく膨らんだ乳房。なまめかしい腹部の曲線。豊かに茂る恥毛。
あまりの変化に戸惑いながらも、身体から漂う〈メス〉の香りに、司の〈オス〉が目覚めてしまった。
司の舌が乳房の先を舐める。蕾のそこは、先端が埋没していた。
掌が包み込んだ。適度な弾力と吸い付くような指先の感触。
静かに、ゆっくりとしゃぶり、こねる。いつしかゆかりの寝息は粗くなり、蕾は硬く隆起していた。
司は名残惜しげに乳房を離れ、徐々に下へと舌を這わす。
腹部。ヘソ。腰骨。ももの付根。
司はいよいよと言う思いで脚を開き、恥毛に手を掛けた時だ。
「…ふぅ…ん…」
ゆかりの身体が震えると同時に、かすかだが声が漏れた。
凍りつく司。
(姉は起きている?)
ゆかりは動かない。
(違うのか?)
分からない司。
一旦、思考を遮り再び責めたてていく。服をひっぱり割れ目を露にすると、なぞるように舌を這わせた。
酸味掛った匂いと味が、司をさらに狂わせていく。舌を尖らせると、閉じた割れ目を開いてねぶった。