**日曜倶楽部本田家にて**-2
「日和?」
「私、先輩が第二図書館で五万円コースしてるの見ちゃった…。」
「まじっ!??」
「うん。それでジャンガジャンガして逃げてきた。」
「ふっ‥ふーん…。」
たぶん優ちゃんは私のジャンガジャンガについて聞きたかっただろうけど、私が余りにもショックな顔をしてるから聞けなかったんだと思う。
でもなんでだろう…。
確かにショックだし、大好きな先輩がそんなことをしているなんて信じられないけど、全然悲しくないや。
「それで話の続きは?瀬戸先輩と片桐先輩は小学校からの友達らしいよ。そのことだけ?」
「しょっ‥小学校からのお友達でいらっしゃるの!?」
「なんで敬語?」
つっ…つまり‥
ももももももももし片桐先輩が瀬戸先輩にここここここここ恋心なんてものを抱いていたら‥‥‥
カシャンカシャン
チーン♪
じゅっじゅう…
十二年っ!???
片桐先輩は十二年も報われない片思いをしているの!?なんて一途な‥
「日和?」
でもそんな営業してるってことは一途って訳でもないのかなぁ‥‥
「日和っ!!!」
「ひゃいっ!???」
びっ‥びっくりした‥。
「それで日和の絶対秘密にしてほしい話は何?」
「えっ‥あっ‥そのぉ‥」
なんだか今になって言っていいのか迷ってきた…。
ちょっと間違えれば巷で流行りの(?)びっBLってやつだよね?
うわぁぁ…優ちゃん、そういうの好きそうだなぁ‥。ものすごい勢いで興奮しそうだなぁ‥。
「何?」
「ぅえぃ‥ぁあの‥」
「だからはっきり言いなさいよ。」
えぇいっ!!!
「片桐先輩が私に晴輝は俺のもんだからって‥‥すごい冷たい顔して‥‥言ったの‥‥。」
かたく瞑った目を少し開けてみる…。
優ちゃんの反応は…?