biker's love☆2人の風 another side-9
次の日。
んー…
あんなことがしてしまって、俺はどうしたらいいんだろ…
俺は、桜さんのこと…?
♪♪♪ー
携帯がなった。
着信は俺をフッた、元カノの酒本和葉(サカモトカズハ)
何を今更…
「もしもし」
「慶?いきなりごめんね」
「何か、用かな?」
「私ね…慶とやり直したいの」
彼女はそう言った。
桜さんのことが、頭によぎる。
でも彼女は泣くほどに、籠屋ってヤツが好きなんだろ?
俺のことなんて、なんも思ってないだろ…。
桜さんの泣き顔が脳裏をよぎる。
振り切るように、俺は和葉に言った。
「わかった…」
翌日。
雪が降った。
バイクに乗れない。
駐輪場で彼女に会うこともなくなった。
和葉と再び付き合い始めたのに、桜さんのことばっか、考えてる。
きっとこれは、罪悪感からなんだ!
そんなことを思っていると、メールが来た。
『こんにちは!雪降っちゃって、バイク乗れないですね。
今度ヒマあったら、ご飯でも食べに行きましょう??』
桜さんからのメールだった。
あの日のことには触れてこない。
なかったことにしよう、ってことなのかな…。
それでも、桜さんからメールが来た、という事実が嬉しかった。
『こんにちは。本当に雪嫌ですよね。今日は天気はいいのに、雪残ってて、乗れないですよね。
ご飯ですか?いいですよ!』
和葉がいるのに。
OKの返事をしていた。
食事に行くくらい…いいよな?
♪♪♪ー
そして、来週の火曜日に行くことが決定した。