秋と春か夏か冬 番外編12、5話〜『2つの借り』〜-7
作者;(…もしかして……)
そうよ!理緒くんよ!
私の愛する愛する…青柳 理緒くんなのよ〜(泣)
作者;(でも良かったんじゃ…)
確に良かったわよ!
でもあいつのおかげで、理緒きゅんと知り合えて…付き合えるようになったのよ…?
これ以上の屈辱はないわ……。
そもそも…
友達に続いて恋人まで………あいつは私の保護者かーーー!!!
作者;(や、やめてください。落ち着いて!痛ッ!木刀をどこから……)
―――10分後〜。
はぁはぁ。
あら…いけない。まぁそんなことで私は、あの秋津 恭介に2つも借りを作ってしまったのよ。
で、ムカつくことがもう1つ。
恭介自身が、このことを借りだと微塵にも思ってないのよ。
さも当然のように私を救ってくれた…てか救ったとか気付いてないのよ。
…それがまた腹立たしい…。
だから私は返さなきゃいけない。
あいつが幸せになるのを見届ける…。
でも…バスケの県大会……夢……交通事故……美雪…いろいろなものを掴みかけては失っていった。
力になりたかったけど…私じゃ駄目だった。
そして高校になり……春野 香織…空色 夏輝……女の子を無意識に避けていた恭介に近寄れる人達。
これが恋となるのかは……恭介にしか……ううん、誰にもわからない。
でも恭介が幸せになるまで側で見届けなきゃ…。
作者;(ゲホッ、ゲホッ……恭介のことは…好きにならなかったんですか?)
あら生きてたの。
……私が恭介のことを?
やだぁ〜♪全然タイプじゃないわよ。
あんなやつを好きになるだなんて、100回生まれ変わっても御免だわ。
作者;(でも恭介に幸せとか言ってるけど、理緒くんには幸せになってもらわないんですか?)
本当に殺すわよ作者…。
作者;(ひ…ひぃ…)
確かに恭介には幸せになってもらいたいわ。
でも理緒くんはね………私が絶対に幸せにしてみせるのよ!!!!
作者;(な…なるほど。あっ、理緒くんだ)
えっ?ホントだぁ〜♪♪ちょっと、どきなさいよ!
バシッ
作者;(ぐはっ…)
理緒きゅ〜〜〜ん♪♪
………………。
作者;(ゲストがいなくなったので終了させていただきます)
番外編・『2つの借り』
おしまい。