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morning happy
【悲恋 恋愛小説】

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morning happy-1

毎朝地下鉄の中で見かける彼。
あたしは一目惚れ。

月曜日。
あたしは席に座る。
次の駅で彼は乗ってきた。駆け込み乗車。

火曜日。
スーツを着た男の人の前に立つあたし。
開く方のドアに寄り掛かっててひっくりかえりそうになった彼。
偶然帰りも同じ線。さりげなく隣に立つ。

水曜日。
たまたま向かいに座った。見つめてみると目が合う。
あたしはすぐに目をそらす。

木曜日。
地下鉄内だからあたりまえなのに、彼は電波を探して携帯を振る。
帰り、友達と一緒に帰宅。楽しそうに笑ってた。
心臓がキュッと鳴る。

金曜日。
週の終わりはいつも眠っている彼。その寝顔であたしは幸せになる。
今日は女の子と一緒に帰っていた。
ほんとはこんな事したくなかったけど、足が勝手に動いて、いつもより1つ前で降りて彼らを追い掛けた。
あたしは最低な事をしている。
わかってるけど止められない。
彼女なの?

…そうなんだね。
手繋いで歩いてた。

帰り道、涙でくもって前がよく見えない。


月曜日。また1週間が始まる。
あたしはもう彼を見かける事はない。


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