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冬空
【大人 恋愛小説】

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冬空〜第二章〜-1

外を見た…
今日は私の心みたいなどんよりした冬空だ…

あれからすぐ彼に告げた…『疲れたからしばらく時間が欲しい…』
薄暗いベットの中で彼の顔が変わるのが見えた気がした…
『あんまり俺を振り回すなよ…そんな気持ちで俺に抱かれたのか…』
怒った彼の言葉が胸に突き刺さった…
『そんなんじゃない…』
わかってもらえるとは思ってなかったけど…
私の矛盾した心…
奥さんからの電話の事は何も言えなかった…
『俺は別れる気はない…一緒に生活したい…』
私だってそう…
でも縛ってる物が足にまとわりついて身動きがとれない…
『人を傷付けていい筈ないじゃない…私達が一緒になるって事は誰かを傷付ける事だよ…』
彼は寂しそうな顔して…
『それでも一緒にいたいから…割りきれる様な気持ちじゃないから…』
私は何も言えなかった…
ただひたすら
『時間が欲しい…』
そう繰り返すだけだった…私に何が言えただろう…
奥さんは私に電話した事言ってないらしい…
ばれてるのに…
もう傷付けたのに…
心が凍りそうだった…


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