投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 46 秋と春か夏か冬 48 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬 08話〜『溢るる涙』〜-1

――休日


部活のある時間に家にいるのは落ち着かなく、出掛けることにした…。

暇なので街をぶらつく恭介。ボーッとして…つい通いなれた道を通ってしまったことに後悔する。


(ここは…)

目の前には小学生のころ、理緒と遊んでたバスケゴールのある線路沿いの空き地。


フェンスで囲まれて公園と言うには遊具がない…バスケをやりたい恭介にとっては、秘密の穴場だった。

(ここも立派なバスケコートになったな…)

そう。利用者のほとんどがバスケしかやらないため…今は立派なバスケコートになっていた。

いわゆるストリートのバスケ場である。

そこで恭介と同じくらいの男4人が遊んでいる。

(俺もいまごろ…って考えたところで俺には……)

感傷的になるので、すぐにこの場を去る。

次に向かったのは古本屋…。

(ん?これ見たかったんだよな!)

そう言ってバスケ漫画を手にとろうとする。

(…って何やってるんだか俺は…)

違う本を読み30分くらいしてから店を出る。

(やることねぇ…駅前行くか…)

そう思い小道に入ると、なにやら声が聞こえた。

「だ〜か〜ら〜!ただ駅まで行きたいって言っただけでしょ!なんで逆ナン?調子のんないで!!」

女?…気の強い女だな…………いや、俺の知り合いにはもっと酷い奴がいるけど……。


「良いじゃねぇか。ちょっとお茶しよ〜ぜ〜♪」

「もう怒った。私これでも強いのよ!泣いて謝ったって許さないから」

そう言ってパンチしようとする女。
…しかし簡単に交されて倒れてしまう。


「倒れこんじゃって誘ってんの〜?大胆だねぇ〜」


(しょうがない……助けるか)

このままだと危なそうなので助けに入る。

「おい…いまどきくだらないことすんな。しかも男4人でさ…。いまなら手ぇ出さないから…どっか行け」

(…ん?こいつらさっきバスケやってた4人組だ)

「なんだお前?いかにも自分はヒーローですって感じに出てきやがって」

「ただの暇人だ…」

「ん?おまえ見たことあるなぁ?」

男の1人がジロジロ見てくる。


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 46 秋と春か夏か冬 48 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前