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死の抗い〜始動と屍動〜
【ファンタジー その他小説】

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死の抗い2〜偽られた伝説〜-1

〜前回のあらすじ〜


高校一年の夏休み、父親のほぼ強制的な誘いにより幼少時代に住んでいた田舎に帰ることになった主人公の黒須啓(くろす けい)。

そこで幼なじみの早紀、友達の雄介、拓海、友香と再会する。
その5人で近くの山の湖?に出かけた。しかし啓と早紀は悪寒を感じ、雄介は拓海と友香を湖に入らないよう説得した。が、それを振り切って湖に入った二人。
すると二人に異変が起こり、啓達三人を殺そうと襲い掛かってきた。

事態を飲み込めた雄介が一人で何とか抑えようとしたが、無防備な早紀が襲われた。
そこに啓の父、黒須辰司が現れ危機を救い、啓達に事態を説明するため車へ向かった。啓も早紀の手を引き自らの父を追って行った。




車が停めてあったのは、惨事を迎えた洞窟のすぐそばだった。ダークブルーのワゴン車で早紀の家にあったものだ。運転席に辰司、助手席に雄介、後ろに啓と早紀が乗り込んだ。


重苦しい空気の中、啓が最初に口を開いた。


「親父話してくれ。何故あいつらが俺らを襲ってきたのか。そして殺さなければならなかった理由を。」


「殺」の部分を強めて聞いた啓に対し辰司は静かに話しはじめた。


「まず古い言い伝えから話さなければならない。
お前達はこの村で起こった神隠しの伝説について知っているか?」



啓には心当たりは無かったが、早紀が思い出したようで答えた。


「それなら私知ってるよ。小さいときにお父さんが、夜に一人で起きていると神隠しに会っちゃうぞ〜、って言っていたから怖くなってすぐ寝た記憶あるなぁ。」


「それとさっきのことは何が関係あるんだ!?」



「落ち着け。話しには続きがある。」


そう言うと辰司はキーを差し込みエンジンをかける。しかしいくらやってもエンジンはつかない。


「しょうがない…、危険ではあるが、まずは説明が先だな。
…その神隠しにはある真実が隠されていた。
行方不明になっていた人達は見つかっていたのだ。干からびた状態で…。」


「キャッ!!」


早紀は耳を塞ごうとするが、真実を求めたいが故、辰司の言葉を待つ。


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