年上の事情。‐9-4
「そんなことになってたのか」
い‥いつからそこに。
あたしはそこにあったソファに腰を下ろした。
「…部長、しばらくあたしココにいていいですか?」
「ああ‥」
部長はそう応えると、あたしの目の前に座った。
沈黙‥
「部長って‥、優しいですよね」
「俺に惚れんなよ」
っ〜!!
「無いから!!」
片山のこともあって、部長は昔からあたしの話を聞いてくれた。あたしのダメなところも全部知っている。
何も言わず目の前に座っているが、話なら聞くぞってことなのだ。
「部長。部長から見てあたしってどんなですか」
「生意気。」
〜〜っ!
「嘘ウソ。
そうだな‥
何に対しても全力投球で一生懸命で、
先輩にも後輩にも頼られる存在。
ウチの部では欠かせない存在‥」
うっ、べた褒めだな。
そんなに言われるとあたし調子に乗るよ。