さよならとミルクティ。-1
あなたを、
思い出すから、
嫌い。
『ミルクティ。』
甘ければ甘いだけ、
溶けて、
沈みそうになる。
あたしとあなた。
【好物:ミルクティ】
あなたから、
離れて、
変わったこと。
注文は、
『カフェオレ。』
変えられないこと。
『お砂糖は3つ。』
『ミルクも多め。』
甘い。甘い。
ミルクティが、
あなたの、
お気に入りだった。
あたしも、
その甘さに
ドップリ、浸かってた。
『お砂糖3つ、下さい。』と、あたし。
『随分、入れるのね?』と、横から友達。
『ちょっと…。』
『ちょっとだけ、疲れているみたい。』
あたしは、
そういって、
甘い甘い、
カフェオレに、
あなたの、影を
落とし込む。
あなたを、
思い出すなんて、
あたしは、
本当に、少し、
疲れてるんだな。