Blackmail-1
「あっ!っうん!…や…めてぇ」
「…なにが…止めてだ…オレのモノをしっかりくわえ込んでおいて…」
薄暗いオフィスに淫猥な音だけが響き渡る。
「…そんな…ふぁあっ!…あっ…」
その広い空間に、ひとつの場所だけに煌々と明かりが灯り、デスクに重なる男女の姿が浮かび上がる。
「…もう止めて…っつう!うんっ!…これ以上は……」
女は下着姿のまま、デスクに横たわり、男に懇願しながらも責めを受け入れ、悦びの声を挙げていた。
「オマエの…ぬるぬるがオレのモノに引っ掛かって…ああ、最高だ……」
「…や…ああぁん!あっ!あっ!」
女は、ひと突き毎に押し寄せる快楽に苦悶の表情を浮かべ、溺れそうになる自分を拒もうとする。
だが、そう思えば思うほど身体は熱く敏感になり、触れられただけで快感に震える。
女はいつしか望んでいた。より深く溺れたいと。
男の身体に女の足が絡まる。男は一瞬、意外という顔を見せるが、すぐにニヤリと笑うと、
「…ようやくオマエもその気になったのか…」
そう言うと、先ほどまでより激しく腰を打ちつける。
女の顔が快感で歪む。
「あっ!いやっ!ああぁっ!」
抑えていた声が、フロアに響く。女は自分の声に感じたのか、膣内を熱くたぎらせ、くわえ込んだ剛直を締め付ける。
「…はぁぁ…そ、そんなにされると…ああっ!」
途端に男のグラインドが、速く小刻みになる。
「い、いくぞっ!…オマエの膣内(ナカ)に!…」
「…ああぁっ!やぁぁ…膣内は……」
女は、言葉では拒んでいるが、絡めた足をほどくわけで無く、男の背中に腕を回している。
「ぐうっ!…ああっ!…はぁっ!…」
熱い精液を女の膣内にほとばしらせた男は、余韻に浸るわけも無く、荒い息で身を起こした。
ズルリとペ〇スを抜かれた女の花弁からは、白い液が溢れて伝い落ちていた。
ー数日前ー
「朝霧君!アナタ、この報告書は何なの」
朝一番、朝霧琢磨は俯きながら、緊張した面持ちで上司である三上恭香の説教を受けている。
黒髪を後で結い束ね、細身のセルフレームのメガネをかけた顔立ちは美しく、その体躯を包むスーツも合わさって、知性と気品を醸し出していた。
ハーバード・ビジネススクール出身、MBA(経済修士号)取得。プラチナのような経歴を持つ彼女を、どの企業もが欲しがった。
結果、大手証券会社のグループのひとつである経営コンサルティング会社に、部長待遇で入社したのが1年前。
以来、お荷物的存在だったモノを、グループ屈指の会社に変貌させた。