Blackmail-7
「…あっ…うぅん!…っつう…」
震える先端を、強弱をつけて責めていく度に半身を反らせる。
「…うぅ…ん…あんっ!…」
眉をひそめ、唇を噛む恭香。頬ばかりか胸元まで紅潮させ、薄ら
と汗ばんだ姿は淫猥さを醸し出していた。
恭香は、張形の先端をクリ〇リスから花弁へと滑らせる。
「…くっ…う、ううん……」
先端が花弁を押し広げる。震えるモーター音が、徐々に潜もっていく。張形が恭香の膣内を埋めつくした時、彼女はスイッチを切り替える。
途端に規則的だったモーター音が、不規則になった。その瞬間、恭香の身体は苦しむように悶え始めた。
「ああっ!…はああぁ!ああん!」
狂ったような恭香の声が響く。
彼女は、昼間の映像の事を忘れ、肉の悦びに浸っていた。
だが、彼女は気づかなかった。
この一部始終を、誰かに見られている事を。
ー翌朝ー
恭香は出社すると、パソコンを立ち上げる。ディスプレイには、すでに数件のメールが溜っていた。
(…また……)
その中に、昨日と同じように〈三上部長様 契約について〉と件名が書かれたメールがあった。
その時だ。
「三上部長。おはようございます」
恭香は驚きの表情で視線を向ける。彼女のデスクに近寄って来たのは、部長補佐の高橋だ。
実直が服を着ているような男で、その性格故に恭香が補佐に選んだようなモノだ。
「…おはよう、高橋君」
恭香は作り笑顔で受け答える。対して高橋は、彼女の異変に気づいた様子も無く、
「定期報告会の時刻ですが」
「分かったわ。すぐに行くから皆を集めておいて」
「分かりました!」
高橋は明るく笑うと、各課へと向かった。その姿を確認すると、恭香はメールを開いた。
次の瞬間、
「なっ!!」
思わずイスから立ち上がる恭香。ディスプレイに映し出されたのは、昨夜、自室で淫らに振る舞う自分の姿だった。
背中に冷たいモノが走る。
ふと、周りを見る恭香。尋常でない彼女の声音に、部下達の視線が集中する。
恭香は、パソコンの電源を切ると、何事も無かったようにフロアを後にした。
その姿を見た琢磨はニヤリと笑った。