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Blackmail
【その他 官能小説】

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Blackmail-14

岡野の問いかけに、飯島は悪びれる様子も無く、

「…彼女が本社に来れば…改革が一気に進むだろう。だが、我々、経営陣はそれを望んでいない。まだまだ日本式経営を望んでいるからね」

そこまで言うと、急に明るい表情で、

「しかし、メールを送るのには参ったよ」

飯島の言葉に岡野も笑みを浮かべ、

「仕方ないですよ。誰からのメールかを分からせないためですから……」

飯島は、上機嫌で杯を重ねた後、

「君には半年ほど営業課長を頼むよ。その後に、部長補佐の高橋君を呼び戻すから……」

飯島の言葉に、岡野は深く頭を下げた。

「ありがとうございます!」

「何を言ってるんだね。君は私の言う通りに動いてくれた。それに報いるのは当然の事だよ」

飯島と岡野は、高笑いを挙げると心ゆくまで杯を傾けた。



数週間後。朝霧琢磨はプログレス・コンサルティング社を退職し、三上恭香はニューヨーク支店へと飛んだ。

恭香の本社勤務は、二度とあり得ないだろう。



…「Blackmail」 完…


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