辛殻破片『仄暗い甘辛の底から』-11
「脳髄まで氷漬けにされないとわからないの?」
今日の驚は恐へと変わる。
ほぼ無表情、眉一つも動かさない凛とした顔つき。
ちらりと見えた、赤黒く輝く瞳。
僕も透も" その人 "の言葉を聞いて黙りこくるしかなかった。
「…ふあ…んくあぁ……」
皆が一斉に同じ方向を向く。
「…………ショウちゃん、元気?」
君の方が元気そうで何より。
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