投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 30 秋と春か夏か冬 32 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬 05話〜『今と昔と古傷の…』〜-2

「恭介くん頑張ってね♪勝ったら僕からご褒美あげる♪♪バスケうまいの?」

「ご褒美なんていらん。バスケか…まぁ中学のときにやってたよ……少し」

「ホント?じゃぁ期待してるね♪♪あぁ、女子の方もう集合してる!!また後で応援しにくるからね♪」

そう言って急いで駆けていく。

「この野郎!また夏輝ちゃんとイチャイチャしやがって〜」

やけにからんでくるな今日は…。

「別にイチャついてねーよ。あいつが抱きついてくるんだって」

「なんだその『モテるんだからしょうがないだろ?』みたいな発言は〜…おまえは今、全国のモテない男を敵に回したからな!この女たらしが」

…なぜそこまで言われなくちゃならない?

そこまで言われて流石に黙ってない恭介。

「負けても良いって思ってたが気が変わった…バスケ部のお前をブチのめして、帰宅部にやられたアホにしてやる」

完全に燃える恭介。

(ふふふ。前回は納得のいかない勝ち方だったからな…本気の恭介と決着をつけてやる)

めずらしくロン毛に乗せられてしまう恭介であった。


みんなが見守るなか
(二人のハイレベルな内容に、先生は注意することを放棄している)
恭介と拓也の1on1が始まった。




「やっと抜けられた!あっ、理緒くん。試合どーなった?」

夏輝が女子の方を抜け出してきたようだ。

「夏輝さん遅かったですね。それが…」


「そこだっ!!!」

「くっ…」

一瞬の隙をついて恭介を抜き去り、シュートを決める拓也。

「9対4で拓也さんが勝ってます。11点先取の1ゴール2点なので…拓也さんがリーチです」

「そんな…ぼくの恭介が負けてるなんて…拓也くんってそんなに強いんだぁ」

誰がいつお前のものになった?
しかし拓也のやつホントに強くなった…去年までは接戦できたのに……。

「くそ!」

「はぁーっはっは♪どーした恭介。あとがないぞ」

こいつに言われると腹がたつ…。

俺はドリブルしながら相手の隙を探す。

(フェイクを入れて3Pを…って……射てないことを知ってるのは…誰よりも…俺自身か……)

そう思い…強引に抜こうとするが止められる。


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 30 秋と春か夏か冬 32 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前