投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 26 秋と春か夏か冬 28 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬・番外編 4.5話〜『夏が混ざる日常』〜-1

「恭介どこ行くの〜?一緒にご飯食べようよ♪」

「俺は違う場所で食べる……てか離れろって。お前は他の人と食べれば良いだろ」

相変わらずくっついてくる夏輝。

「だって〜転校してきたばっかで…知り合い…いなんだもん…」

…忘れてた。

持ち前の明るさですでにクラスの人気者になっている夏輝…だが、やはり寂しいのかもしれない。


「…ったく。くっつかない条件で一緒に来ても良いぞ」

「やぁっぱり優しい♪♪♪」

そう言って抱きつく夏輝。

「…俺の言ってること理解してんのか?」

「恭介は厳しいなぁ。単なるスキンシップだよ♪」

…はぁ

心の中で小さくため息をつく恭介であった。



「…と、いう訳なんだ。今日からこいつも一緒にメシ食うけど良いか?」

場所は変わって屋上。

「よくやった恭介♪」

「あたりまえじゃない」

「こうなるって思ってました」

「賑やかで……楽しいです」

それぞれ当たり前のように話す。

どうやら渋ってたのは俺だけらしい。

「ありがとう♪みんな休み時間に会ったよね」

そう言って辺りを見渡す夏輝。

「あっ…うゎぁ〜この娘かわいい!!!うちの事務所入らない?こーゆー長い黒髪の可愛い娘、社長が探してたの。
そうだ!鈴音もモデルやる?背の高い綺麗な娘も欲しいんだぁ〜」


いきなり勧誘し始める夏輝。

ぶんぶんぶんぶん。
顔を真っ赤にして首をふる香織。

「理緒くんとの時間が減るから遠慮しておくわ。もちろん理緒くんも勧誘しちゃ駄目よ」

簡単にかわす鈴音。


見せ場とばかりに拓也が夏輝に言う。


「なぁ、俺なら喜んで夏輝ちゃんの力になるよ」

「ありがとう♪でも僕の事務所、お笑い芸人は扱ってないんだ」

意外とひどい夏輝。


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 26 秋と春か夏か冬 28 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前