投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 14 秋と春か夏か冬 16 秋と春か夏か冬の最後へ

秋と春か夏か冬03話〜『昼と呼び名と弁当と』〜-3

ズドーーン!


俺の枕に鉄アレイが直撃。というか刺さってる……殺す気か。

……枕の綿がでてる。
あぁ3代目マクラ小尉…ついに死亡…殉職で二階級昇進。
みなのもの!マクラ大尉に敬礼…ってこんなことをしてる場合じゃなくて。


「鈴…俺を殺す気か」


「あら、よくわかったわね。あなたを殺して、理緒くんと二人きりになれると思ったのに」


血も涙もない女である。出るのは相手の血と涙。


「そもそもなんで鈴がここまで来てるんだよ。いつも待ち合わせは、駅の改札に決めてただろーが!」


「昨日のデートの余韻でね。理緒くんとまだまだ一緒にいたかったから、理緒くんちに朝早く迎えに行ったの」

…余韻で殺されてはシャレにならない。

つっこむ気も失せて、しょーがなく俺は着替え始める。



〜〜昼休み〜〜



さて…これからどうするか。

いや、屋上に行くことは決まっている。
問題はどうやってこの3人を撒くかである。
やはりみんな集まる前に屋上へ迎うのが得策か…。


(よし、いまのうちに…)


「よぉ♪昼休みだなぁメシ食おうぜ」

「理緒くーん♪会えなくて寂しかったよー♪♪」

バカと暴君の登場。
こいつらは俺の思い通りに動いたことあるのか?





昼休み5分経過…まずい…なんとかしないと…。

「…ちょっとトイレ行ってくるわ」

「おっ♪恭介、おれも行くよ。二人で連れションでもするか」

「…いや、やっぱ良い。おさまった」

ロン毛め…見張ってやがるのか?


「…ちょっと職員室まで行ってくるかな」

「あら、ちょうどいいわ。次の授業に配るプリント、持ってきてくれる?」


「…よく考えたら職員室行く必要なんてなかったんだ」

「は?この年でボケたの?いくらバカでもパシリくらいは出来ると思ったのに…パシリにもならないなんて…心外だわ」


なぜ…ぼろくそ言われなきゃならない?
俺もお前に心外だバカ野郎。


こいつら…無意識か?
無意識に俺を苦しめてるのか?


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 14 秋と春か夏か冬 16 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前