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死の抗い〜始動と屍動〜
【ファンタジー その他小説】

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死の抗い〜始動と屍動〜-1

この世界は、今我々が暮らしているような世界ではあるが、違う運命へと向かった世界である。
この物語の主人公はそんな運命を変えるべく、戦い続けている。



俺の名は黒須啓(くろす けい)。背は175cm、髪は黒で長さはやや長い程であろう。
今は追って追われる身なのだが、俺がこのような状況に置かれたのは、世界が異変に気付き、俺の秘密を知った高校1年の夏だった……


高校一年生 夏


嫌なジメジメとした梅雨の湿りも過ぎ、初夏を迎え太陽が燦燦(さんさん)と照りつけ、長かった一学期も終わりをつげた今日。
とうとう高校初の夏休みに入った。
昨年までとは違く、今年は親父が幼少のころまで住んでいた地元に俺を連れて行こうとする。
俺は級友と遊びにいくなど予定があり嫌がったが、親父は


「今年は絶対に行くんだ、行かなければならない、絶対に……」


と遠くを見るように言った。
理由は言わず、気になったのもあったので、俺はやむを得ず行くことにした。



車窓に写りゆく景色をみながら電車に揺られること3時間半。やっとのことで故郷の地へと足を踏み入れた。

駅には見馴れない、自分と同い年ぐらいの女が立っていた。
女の容姿は背は155cmぐらいで、髪型は自然で綺麗な茶色い髪が肩につく程の長さである。目もくりくりとして大きく、俺の中では、と言うより世間一般でもかわいいと言われるだろうレベルの美人だろう。

そうこう考えているうちに、女が近づいてきた。


「ねぇ君、啓くんだよね!?」


「そうだけど……あっ、もしかして早紀か?」


いきなり話し掛けられ驚いたが、啓くんと呼ぶ女の子ということで早紀だということがわかった。

早紀とは、彼女の名前で本名は架城早紀(かしろ さき)、いわゆる幼なじみというやつだ。
流石に7、8も年あってないだけにすぐに彼女とはわからなかった。


「久しぶり〜。おじさんから今日から遊びにうちに来るっていう連絡をもらったから、待っていたんだ。」


「ということだ。しばらく早紀ちゃんの家にお世話になる。だから仲良くしろよ。」


「え!?何で早紀ん家なんだよ!!前まで住んでた家はどうしたん…」

俺の抗議もむなしく、親父は早紀を連れて先へ行ってしまった。

(後で聞いた話によると売ったらしく、使い道については、頑として話さなかった。)


都会とは掛け離れた自然の中で早紀と昔のことで談笑しながら歩くこと数十分、やっとのことで早紀の家へと着いた。

早紀の家は昔ながらの大きい家だ。日曜夕方放送の某魚等がでてくるアニメ「サ○エさん」の家をもっと大きくした家を想像すれば、ちょうど良いだろう。


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